空想独立国家

ブロックチェーンでdecentralizedな社会を実現したい。

関心テーマのまとめ③ 定常経済、土地の社会化、海上独立国家

time 2015/07/16

最後。

⑥利子なき貨幣、定常経済論

シルビオ・ゲゼルの紹介で取り上げたように、減価する貨幣を暗号通貨で実装するというのは面白そうだ。クラウドファンディングの流れや、暗合通貨を使って自分通貨・株を発行して資金調達するみたいなことが可能となっているので、間接金融の歴史的役目は終わりつつあるのかもしれない。そうすると、利子によって拡大を余儀なくされる資本主義というのが、成長の限界を迎えた現代において本当に望ましいのか、という「定常経済論」と絡めて考えてみたい。僕としても定常経済論は半信半疑でまだ十分に理解していないのでもっと学んでいきたい。

理解している範囲で言えば、定常経済論は、成長・拡大は志向しないが、進歩を止めようとしているわけではないということだ。量の拡大ではなく、質の向上を目指すというった考え方であり(よってGDPの停滞を意味するものでもない)、地球環境への負荷などを考えると妥当性があるように思える。また、ゲゼルは利子を資本主義の本質と捉えて批判するが、市場主義・自由主義を否定しているわけでもない。

⑦土地の社会化

これも『ゲゼル研究』から得たアイディアだが、所有からシェアへという潮流とも合うのではないか。土地の所有はできないが、入札により利用権を得る。電波オークションと同様に、最も有効に利用できると思う人が土地を利用することで、土地利用の効率化が進む。また、入札による収益は、それこそベーシックインカムの財源にすればいいだろう。土地を公共財と捉えるかどうかは理論的にどうなんだろうか。公共財の要件である「非排除性」も「非競合性」も、普通に考えたら満たさず私有財に思えるが、非競合性は多少満たすような気もする。

⑧海上都市・独立国家

これまで取り上げてきたアイディアのどれもが、既存の中央集権的権力と真っ向から対立するために、普通に考えたら実現の可能性は低いように思える。そこで考えているのが、海上都市を建設して独立国家を作ってしまえばいいのではないかということだ。海上都市・独立国家の先進事例や、建設方法などは調べてみると面白いので、いずれ紹介したいと思う。とにかく、陸上はほぼすべて既存の国家が占めているのであるから、新しい実験的な国家を作ろうと思うと、国際法の定義はさておき、公海上に活路を求めるしかないように思う。宇宙空間はその次のステップだろう。

アメリカは、実際は先住民を追い出したが、ヨーロッパ政治的にはフロンティアに共和制の理想的・実験国家を建設した。功罪あるにしても、そこに政治のイノベーションがあったのは間違いない。政治に関するイノベーションを起こす場合、既存の政治勢力を打ち倒すよりも、フロンティアを活用した方が手っ取り早いと思う。公海上に人工都市を建設し、エコロジカルな自給自足都市にしつつ、委任伝播投票・自動政府・ベーシックインカムといった革新的な政治的アイディアを実験してみる。それが上手くいけば、既存国家にいる人たちも、より効率的な政府運営を求めるようになり、世界中に改革が波及していくのではないだろうか。海上都市はユニットを組み合わせて増殖していくような仕組みが考えられているので、異なる政治的な信条を持つ人たちによって、複数の競合する実験国家ができれば、政府運営に競争原理が働き、どんどん進化していくだろう。いずれ政府を選ぶ時代が本格的にやってくるかもしれない。そうなれば、既存国家も今のような怠慢な独占経営は許されなくなるだろう。

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