空想独立国家

ブロックチェーンでdecentralizedな社会を実現したい。

関心テーマのまとめ② 自動政府、伝播委任投票

time 2015/07/15

④無人政府・自動政府、官僚制の超克

ビットコインが切り開いた自律・分散型の組織・意思決定システムを敷衍すると、政府を自動化できるのではないかと思っている。マックス・ウェーバーが指摘した官僚制の問題が、人類の宿痾ではなく乗り越えられるかもしれない。現に、ビットコイン技術を応用したBitnationというプロジェクトでは、政府の代わりに土地の登記をしたり、婚姻の届け出をブロックチェーンに記述したりといったことで部分的に政府を代替する可能性を提示している。Bitnationはアフリカで土地登記のサービスを提供することで、土地をめぐるトラブルを減らし、政治的安定が経済の活性化をもたらすようにするプロジェクトを進めているらしい。固定電話のインフラが整っていない地域で携帯電話が一気に普及するなど、技術の飛躍ということがあり得るが、効率的な政府運営もまた、途上国が先進国に一気に追いつくチャンスを提供するかもしれない。

⑤伝播委任投票、間接民主制の超克

④の政府の自動化に関して、最も有望なのはインターネット選挙がブロックチェーン技術を用いて実装可能ということではないだろうか。特定の権力によらず、改変不可能な意思表明が技術的に可能であることがビットコインにより示されたのであるから、インターネット選挙を行わない技術的理由はないように思える。残る問題は、直接民主制が本当に望ましいのかということだろう。それについてはインターネット黎明期から議論の蓄積があるのだと思うが、鈴木健『なめらかな社会とその敵』で紹介されている「伝播委任投票」は、直接/間接民主制のハイブリッドとして有望ではないかと思う。問題関心のあることは直接投票し、よくわからないことは頼れる知り合いや専門家に委ねるといった形で、直接民主制の欠点を補っていると思う。ベーシックインカムの導入とあいまって、人々がより政治に時間を掛けることが可能となれば、十分検討に値する提案だと思う。

(続く)

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