空想独立国家

ブロックチェーンでdecentralizedな社会を実現したい。

「電子読書支援システム」について

time 2015/08/16

以前に電子書籍の進化系について考えたことがあったけど、「電子読書支援システム」というのを見つけ、興味深かったので紹介したいと思う。NDLラボという、国立国会図書館の実験的なサービスを提供するサイトに紹介されており、国立情報学研究所の手によるものだ。僕は『角川インターネット講座 (8) 検索の新地平 集める、探す、見つける、眺める』という検索技術に関する本を読んでいて偶然知った。

 

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画像にあるように、中央に書籍の本文が表示され、その左右に脚注欄があって、本文中の語句に関連する項目が表示されている。上図の例では、文中に登場するキーワードを検索語として、ウィキペディアの見出し語と一致した場合に表示してくれるようになっている。もちろんウィキペディア以外でもオンライン辞書的なものとリンクさせることは可能だ。さらにウィキペディアの見出し語を検索語として、動画サイトの検索結果を表示することもできるそうだ。動物の図鑑に対して適用すると、書籍ページの動物の絵だけでなく、動画サイトへのリンクがあり、映像による情報も得られるといった具合だ。

僕は主に電子書籍をipadで読んでいるけど、出てくる言葉をちょっと調べたい時に、アプリを都度切り替えるのは少し面倒に感じている。ちょっとした言葉を調べるくらいのことは同じ画面で済ませてしまえるのは読書を快適にしてくれる大事な要素だと思う。小説を読む際、普段目にしない事物についての画像が表示されると場面の理解に役立つこともある。想像力で補うこととのバランスは必要だと思うけど。kindleにも「X-Ray」という機能で、ボタンを押すと関連情報が表示されるというのがあるみたいなんだけど、対応している本がまだ少ないのか、お目にかかったことがない。常に左右に表示されているのと、ボタンを押したら見えるのとで使い勝手を較べてみたいものだ。

 

左右両端に情報を載せるという形式は、言葉の意味を調べるといった用途以外にも様々な使い道があると考えている。ウィジェットのように、色んな機能を必要に応じて追加でき、両端の領域を自由に分割して、自分の好きな機能を配置できれば、もっと便利な読書ができるのではないかなと思う。PCのブラウザ・ソフトはもちろん、タブレットならそのままいけそうだけど、スマホは画面が小さいので、タブで切り替える方が使いやすいかもしれないが、別アプリを起動するよりは便利だと思う。電子書籍リーダーのアプリに対して、サードパーティが参入可能にして、様々な機能を提供する体制になると機能の多様性も確保できるだろう。こんな機能があったらいいなと思うものを挙げてみる。前回の電子書籍に関する記事と機能は被るけど、同じ画面で見るとより便利な気がするので改めて。

 

●注のページに飛ばなくても注の内容を表示してくれる

 →最近の電子書籍はリンクが張られていることが多いが、行って戻ってくるのは案外面倒だ。

●引用元の情報表示

 →書籍内で言及されている別の書籍・ウェブページへのリンクが張られて別ブラウザ・アプリで確認したり、アマゾンの購入ページがそのまま表示されて概要の確認やアプリ内で購入が完結すれば便利だと思う。

●ソーシャルリーディングの感想、注釈の表示

 →外部の読書SNSなどと連携し、フォローしている人の感想を表示させたり、評価の高い感想がトップに表示されたりすると、感想や注釈を確認しながら読めるので、文脈の理解に役立つと思われる。もちろん、推理小説を読む時は感想の表示はオフにしておいた方が良いけど、難しめの学術書などはコメントや注釈を参照しながら読み進めていけるのは有用だと思う。

●様々なスコアの表示

 →書籍全体がどれだけの人に読まれているか、他の書籍・ウェブページでどれだけ言及されているか、最も引用されている箇所はどこかなど、リンクの構造を解析し、グーグルのページランクのように書籍全体や内部の文章の重要度を測れるようになると、そもそも読むに値する書籍・章かが分かり、書評とは異なる次元の評価情報を提供できるようになると思う。重要な箇所だけ拾い読み、飛ばし読みできれば生産性が上がる種類の書籍も多いと思う。新書を沢山出すような人気の著者は、別の本とネタが重複していることもあるので、この章の内容は別の本にも類似のことが書いてあると分かると、自分が別の本を読んでいた場合は新規の情報のみに集中できる。

といったことをつらつらと想像してみた。徐々に電子書籍は発展していると思うので、今後の展開に期待したい。

 

●参考文献

今回取り上げた話しはこの本のメインの文脈ではなく、検索がどういう技術を背景に行われているのか、今後の課題はどういったことかが平易に解説されているので、あまり検索自体に関心を持ってなかった人にこそお勧め。自分も検索技術について全くの無知だったので発見が多く面白かった。

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